共創ネットワーク・グループ事例


地域の情報化を支援する異業種コラボレーション事業
〜みやぎマルチメディアマジック〜

異業種の協同組合事業

 「協同組合みやぎマルチメディアマジック(通称4M)」は1996年8月に仙台市において設立された。組合の中核企業はハリウコミュニケーションズ(株)(本社宮城県仙台市 社長 針生英一)である。
 針生社長は1995年に異業種グループ5社で「情報のあんこ」を結成し県や市のイベントへ共同出展を開始した。1996年にさらに4社を加え4Mの設立となった。 
 株式会社にすると人と物が固定化される。変化の激しい時代には組織に柔軟性を持たせた方が良いと考え協同組合になった。4Mという法人格の協同組合があることにより官公庁関係の仕事が協同受注できるし、公的資金,補助金を活用できるメリットがある。
 現在4Mは異業種7社で構成されている。4Mは仙台市の生涯学習施設である「仙台メディアテーク」の7階にショップと事務局を有している。事業収入は7千万円から8千万円のレベルを維持しており内訳は、組合費収入、共同受注手数料、ショップ収入、受託事業収入となっている。
 針生社長は4Mの理事長を務めており、ハリウコミュニケーションズは4Mの中心的存在となっている。
 「組合員1社1社が良くなる」ことが組合の目的である。組合員が仕掛けた仕事で自分の持っている技術では対応できない場合は、できる技術を持つ組合員とプロジェクトチームを編成し、4Mとして提案を行い、4Mの仕事として受注する。「各社が一番受注しやすい形で受注すれば良い」という柔軟さがある。組合員は組合から仕事をもらうという待ちの姿勢ではなく、自分から積極的に組合に働きかけ、いい意味で組合を利用して自分のビジネスにつなげていくという攻めの姿勢が求められる。


ネットワークづくりのコツ

 針生社長は上手なネットワークの運営にはいくつかのポイントがあると言う。
1.メンバーがそれぞれ自立しており各自どこにも負けない強みを持っている事
2.
自社だけではなく相手の利益即ち他社メンバーの利益を考えること
3.
組合の目的、目標が明確であり、それがメンバーに共有されて入ること。強制力ではネットワークのつながりは保てない。
4.
信頼できる人間関係が構築されていること
5.
異業種間のネットワークなのでお互いの異質性を認め合い、お互いに持っている違ったノウハウを出し合うこと
6.
そしてマスコミを利用して大いに知名度を高めネットワークのブランド力を高めること
 印刷業は地場産業として地域に深く根ざし、地域への貢献を続けてきた。今後印刷業はハリウコミュニケーションズの様に異業種ネットワークの中核企業として地域の情報化を大いに支援することが期待される。

(文責:たなか経営研究所 所長 田中肇)

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